トランクトラブルシューティング
SIP Trunkingデバッガーアラート
お使いのSIPインフラとの間でSIPリクエストの発着信が行われる際にエラーに遭遇すると、TwilioはDebugger Alert record
を記録します。 これらはデバッグ用途に大変便利な場合があります。 アラートトリガーを設定してアラートの希望する任意のアラートエラーコードに応じて、またオプションでトリガーでき、またオプションで対応するWebhookまたはメール通知を送信できます。 32xxx
番台がSIP固有のエラーコードです。
Expert Services
Twilio Expert Servicesには、パッケージングされたワークショップ、レビューと最適化サービス、およびベストプラクティスと技術的な統合を支援するカスタムコンサルティング契約が含まれています。 エキスパートサービスは、時間を短縮し、リスクを最小限に抑えるのに役立ちます。 エキスパートサービスを購入される場合はこちらにアクセスしてください。
共通の問題 と 解決策
下記ではよくある接続の問題を表しています。エラスティックSIPトランクを設定するときに参考にしてください。潜在的な原因 と トラブルシューティングのヒントを提供しています。
再度 PBXなどのお持ちのコミュニケーションインフラが適切に設定できているか確認ください。トランクをテストするも合わせてご利用ください。
ターミネーション通話 (PBX/SBCからPSTN)
- SIPリクエストのレスポンスを取得できない
- INVITEリクエストに対して 403 Forbidden レスポンスが返る
- 400 無効な電話番号エラー が記録されるとともに通話が失敗する
- The call fails with a 400 The number is unverified
- 「415 サポートされないメディアタイプ」エラーにより通話が失敗する
- 「403 無効な発信者番号」エラーにより通話が失敗する
- 通話は 「403 Phone number is blacklisted for verification (電話番号は検証に対するブラックリストに登録されています)」エラーにより失敗します。
- 通話が「403 No International Authorization」エラーによって失敗する
- 通話は「503 Trunk CPS limit exceeded(トランクの秒間通話可能数を超過しました)」エラーにより失敗します。
- 「503 トランクの同時通話制限超過」エラーにより通話が失敗する
- 通話は接続されますが、20〜30秒後に切断される
オリジネーション通話 (PSTNからPBX/SBCへ)
- 音が聞こえず、20〜30秒後に通話が切断される
- 通話は接続されますが、20〜30秒後に切断される
- 通話はPBX側で「401 Unauthorized(承認されませんでした)」エラーによって拒否されたか、PBXが応答したもののレスポンスがタイムアウトしました。
- 通話はPBX側で「407 Proxy Authentication Required(プロクシーの承認が必要です)」エラーによって拒否されました。
- 通話はPBX側で応答したものの、レスポンスのないままタイムアウトしました。
- INVITEは届いていますが、応答のないままタイムアウトし、PBXのログにはINVITEが表示されない
- 通話が「408 Request Timeout」エラー、または「504 Request Timeout」エラーによって失敗する
- "422 セッション・タイマーが小さすぎます" エラーとともに通話が切断される
- 通話がPBXに到達せず、Twilioの通話ログにも表示されない
- 415 メディアタイプがサポートされていないエラーが記録されるとともに通話が失敗する
通話の片側からしか音声が聞こえない
ターミネーション通話 (PBX/SBCからPSTN)
SIPリクエストのレスポンスを取得できない
原因 : お客様のファイヤーウォールがTwilioへのアウトバウンドSIPリクエストをブロックしている。
- ファイヤーウォールのポートをIPアドレスホワイトリストをご覧頂き設定ください。
原因 : PBXがパブリックDNSサーバーにアクセスできない。
- Twilioはあなたが設定したトランクのTermination ULIをパブリックDNSに通知します。ローカルDNSサーバーにURIを設定するかパブリックDNSにアクセスできるよう設定してください。
原因:INVITEリクエストのRequest-URIにTermination URIを含めていない可能性があります。
- リクエストURIが あなたがトランクに設定したTermination URIを参照していない場合、該当のSIPメッセージを怪しいリクエストと判断して破棄します。あなたが送信したRequest URI はあるべき姿である必要があります。
sip:<e.164 formatted phone number>@<your termination URI>
INVITEリクエストに対して 403 Forbidden レスポンスが返る
原因:トランクに設定されたACLにあり、ACLにINVITEリクエストを生成したIPアドレスが含まれていません。
- Twilioが送信した403レスポンスのヘッダーおよびパラメーターを確認してください。どのIPアドレスからSIPリクエストが送信されているのかを確認できます。もしくはACLに存在するアドレスから送信されているかローカルルーティングを確認ください。
原因:トランクのクレデンシャルリストにあります。あなたのINVITE の認証ダイジェストが正しくありません。ユーザー名・パスワードを確認してください。
- クレデンシャルリストのユーザー名・パスワードを確認してください。クレデンシャルリストを削除し、ACLが正しく動作するかどうか確認ください。
ヒント:どんな403INIVITEを受け取っているかで原因を特定できます。もし初めに "digest-less" INVITEの場合、多くの場合ACLの情報が一致していません。もし Auth digest(407 Authentication required)を伴ったINVITEの場合、クレデンシャル情報が居一致していません。
400 無効な電話番号エラー が記録されるとともに通話が失敗する
原因:通話を開始する際、E.164フォーマットでダイヤルする必要があります。
- PBXに E.164フォーマットでダイヤルするように設定ください。
The call fails with a ‘403 Invalid Caller ID’ or a ‘400 the number is unverified ’
Cause: Free Trial accounts are required to use a Twilio-verified Caller-ID for both the TO and FROM number.
-
Be sure to format the To and From number in full E.164 format, including the + sign. For example,
+15005551212
. It cannot be5005551212
,15005551212
. -
Be sure to set the From number to either a Twilio number assigned to your account or a verified Caller-ID number, in your Twilio account.
-
INVITEに
Remote-Party-ID
が含まれる場合、上述のように有効な発信者番号が指定されているかご確認ください。
通話は 「403 Phone number is blacklisted for verification (電話番号は検証に対するブラックリストに登録されています)」エラーにより失敗します。
原因: 宛先の番号がTwilioのブラックリストに登録されています。
- ブラックリストへの登録についてお心当たりのない場合は、Twilioカスタマー・サポート twilio_support@kddi-web.com までお問い合わせください。
通話が「403 No International Authorization」エラーによって失敗する
原因: アカウントの「音声通話の地域による許可」にてオフになっている国への発信を試みています。
- アカウントの「Voice Geographic Permission」で許可された国を設定してください。
通話は「503 Trunk CPS limit exceeded(トランクの秒間通話可能数を超過しました)」エラーにより失敗します。
原因: アカウントに設定された秒間の発信可能数 (CPS = Call Per Second) を超えてターミネーション通話を生成しようとしています; これは既定では1CPSです。
-
料金をお支払いいただくとCPSレートを引き上げることができます。 詳細についてはTwilioのアカウント管理者、または弊社営業担当にお問い合わせください。
-
代替手段としては、SIPインフラからTwilioへターミネーション通話をキューイングする頻度を落としてください。
「503 トランクの同時通話制限超過」エラーにより通話が失敗する
原因: トライアル・アカウントでトランクを使用中に、同時に4つ以上の通話がアクティブになっています。
-
有償アカウントにアップグレードすれば、この制限を解除できます。
-
代替案として、Twilioトランクにおける同時通話数を減らしてください。
通話は繋がり双方向で音声が聴こえるが、20〜30秒後に通話が切断される
原因: SIP通信インフラがリクエストURL内のTwilioの200 OKコンタクトヘッダーのIPアドレス以外のIPアドレスを使用してTwilioへのACKを不正に送信しています。 これにより、TwilioはACKを処理しないため、30秒後にトランザクションがタイムアウトし、Twilio側からBYEを介してコールの双方に対して切断が行われます。
- SIP通信インフラはACKのリクエストURL内の200 OKのContactヘッダーのIPアドレスを使用し、同200 OKのRecord-Routeヘッダー内のIPアドレスにACKを送信してください。
原因: SIP通信インフラがURIのTwilioのプライベートIPアドレスを不正に調整/置換しており、ACKのヘッダーが独自の公開IPアドレスを返しています。 これはACKをSIP通信インフラに送り返すことになり、結果として処理がされないことになります。 ACKが処理されないため、Twilioは(正確には)タイムアウトし、通話は終了します。
- SIP通信インフラは、Twilioの自身のIPアドレスを置き換えることはできません。通信インフラ自身ののIPアドレスだけを調整してください。
オリジネーション通話 (PSTNからPBX/SBCへ)
オリジネーションコール(PSTN-->PBX): 音声が聞こえず 2-30秒後に切断される
原因:SIP インフラストラクチャで、スタックされている Twilio 固有のプライベート IP アドレスが、200 OK の別の IP アドレスで置き換えられています。これは主に、一定範囲のプライベート IP がグローバルに置換されることが原因です。これにより、200 OK が Twilio インフラストラクチャ内で破棄され、ACK が送信されるのを回避し、インフラストラクチャが通話を終了します。
- SIP インフラストラクチャでは、Twilio から INVITE へのレスポンスで、Via ヘッダーの IP アドレスを変更してはいけません。
オリジネーションコール(PSTN-->PBX): 双方向で音声が聞こるが、20~30 秒後に通話が切断される
原因:SIP インフラストラクチャーで、プライベート IP アドレスを含むコンタクトヘッダーとともに、200 OK が返されています。Twilio はコンタクトヘッダーの IP アドレスに ACK を送り返す必要があるため、ACK がそのプライベート IP アドレスに送られています。プライベート IP アドレスはパブリックルーティング不可であるため、ACK は SIP インフラストラクチャーに到達することはなく、通話がタイムアウトになり、削除されます。
- SIP インフラストラクチャーでは、Twilio からの INVITE へ応答する場合、パブリックルーティング可能な IP アドレスをコンタクトヘッダーで使用する必要があります。
オリジネーションコール(PTSN-->PBX)にて: '401 Unauthorized'エラーが出て コールがPBXに拒否される。もしくはPBXにコールが到着するが何の応答もなしにタイムアウトする
原因: PBXが Twilio SIP トランクアドレスで設定したIPアドレスを持っていない。
- PBXに Twilio SIPトランクで使われるシグナリングIPアドレスを設定してください。アドレスはIPアドレスホワイトリストに記載されています。
通話はPBX側で「407 Proxy Authentication Required(プロクシーの承認が必要です)」エラーによって拒否されました。
原因:PBXにTwilio SIP Trunking IPアドレスが設定されていないか、またはピアとしてホワイトリストに登録されていません。
- PBXに Twilio SIPトランクで使われるシグナリングIPアドレスを設定してください。アドレスはIPアドレスホワイトリストに記載されています。
通話はPBX側で応答したものの、レスポンスのないままタイムアウトしました。
原因:PBXにTwilio SIP Trunking IPアドレスが設定されていないか、またはピアとしてホワイトリストに登録されていません。
- PBXに Twilio SIPトランクで使われるシグナリングIPアドレスを設定してください。アドレスはIPアドレスホワイトリストに記載されています。
通話が「408 Request Timeout」エラー、または「504 Request Timeout」エラーによって失敗する
原因:TwilioはSIP通信インフラからのレスポンスを受け取っていません。
-
トランクのオリジネーション設定に構成済みのSIP URIが正しいかどうかご確認ください。
-
TwilioのIPアドレスとポートがホワイトリストに登録されているか、ファイアー・ウォールをご確認ください
-
TwilioのIPアドレスとポートがホワイトリストに登録されているか、ご使用のPBXをご確認ください
"422 セッション・タイマーが小さすぎます" エラーとともに通話が切断される
原因: お客様のPBXが、INVITEで指定されているものより大きなセッション期限で設定されています。 考えられる原因は:
-
お客様のPBXが非常に大きなセッション期限の値で構成されています。
-
キャリアのINVITEには、非常に小さなセッション期限が設定されています。
Twilioは現在セッション・タイマーをサポートしておらず、Supported: Timer
ヘッダーを取り除きます。 このように、セッション期限の値は実際にはPBX側で無視されるべきものですが、実際にはそうなっていません。 回避策として、PBX側の Session-Expires
を通常の既定値である1800または3600など適切な値まで下げてください。
通話がPBXに到達せず、Twilioの通話ログにも表示されない
原因: Twilio SIPトランクにオリジネーションSIP URIを構成していないか、解決を行わない「不正な」SIP URLを構成しています。
- オリジネーション用の有効で到達可能なSIP URIが構成されているか確認してください。
415 メディアタイプがサポートされていないエラーが記録されるとともに通話が失敗する
原因:SIP インフラストラクチャでサポートされているコーデックのリストに G.711 PCMU が含まれていません。Twilio は現在 G.711 PCMU のみをサポートしています。
- SIP インフラストラクチャで G.711 PCMU をサポートするようにします。
オリジネーションコールにて(PSTN-->PBX)にて: INVITEはPBXに到着するが、応答がなくタイムアウトし、PBXのログにINVITEのログが残っていない
原因: あなたのファイヤーウォールはTwilio SIP トランクアドレスをホワイトリストに入れていない。
- PBXに Twilio SIPトランクで使われるシグナリングIPアドレスを設定してください。アドレスはIPアドレスホワイトリストに記載されています。
通話の片側からしか音声が聞こえない
PSTN側は聞こえるがPBX側では声が聞こえない、またはその逆
原因:PBXがTwilioに送信されるSDPにローカル(LAN)IPアドレスを記入しています。
- PBXに SDPにWAN側のIPアドレスを入れるよう設定ください。
原因:ファイヤーウォールがTwilioからのRTPをブロックしている。
- ファイヤーウォールを設定変更しTwilioからのRTPを受け取れるようホワイトリストに入れてください。
PBX側からPSTN側の音声は聞こえるが、その逆は聞こえない
原因: ファイアー・ウォールがPBXからTwilioへのRTPパケットをブロックしています。
- ファイアウォールを更新して、PBXのIPアドレスとポートからRTPを許可/通過させます
原因: お使いのインターネットプロバイダーがPBXからTwilioへのRTPパケットをブロックしています。
- インターネットプロバイダに、PBXのIPアドレスとポートからRTPを許可または通過させるよう問い合わせてください
原因: RTPパケットがTwilioのインフラを通過するには低すぎる値(10以下)にまでパケットのTTLが減少するルートを通っています。
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